2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

草にすわる

白石一文『草にすわる』光文社文庫、2006年 とあるベストセラーの広告に、「生きる意味を探さない」(正確でないかもしれないが・・・)という章題が紹介されているのをみて、もしかしたら、最近のこの日記を続けて読んでいる人に、何か誤解を与えてしまって…

壊れていない部分

白石一文『僕のなかの壊れていない部分』光文社文庫、2005年 白石一文の小説をはじめて読んだ。 ところどころ描かれる男女の場面に嫌悪感を感じる人も多いだろう。主人公の振舞や言葉に理不尽さを感じ、小説の中に入っていけないと感じる人もかなりの数いる…

『パンセ』を読む

塩川徹也『パスカル『パンセ』を読む』岩波書店、2001年 (*9月2日12時過ぎに一旦アップしたものを、少々書き改めました。) 先週、とある学会に出席しながら、人生において大切な書物とは弁証論の本ではないか、と思った。 さまざまな本を読むとき、私たち…