2011-01-01から1年間の記事一覧

社会とは何か

故郷が福島であることもあり、福島第一原子力発電所の危機が気になってならない。 震災・原発事故情報を集めようと、はじめてツィッターにも登録し、各所から情報を手に入れるようにしている。「原発ムラ」と呼ばれる、電力会社、研究者、官僚、政治家の利害…

人間形成にとって共同体とは何か─その2

大震災に遭われた皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。 そして今、被曝の不安にある故郷の皆様に、重ねてお見舞い申し上げます。 どうか被害が最小限に留まることを心より祈っております。それにしても、一連の震災報道において明らかになりつつある、こ…

人間形成にとって共同体とは何か—その1

前回、「幻想、他者、移行対象を豊かにする仕組みづくり」のための理論の紹介を予告した。が、取り上げた著作(樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析』光文社、2007年)をよく読んでみると、そのための具体的な記述は少ない。 ちょっと、勘違いをしていたよ…

共同性を維持する現代の社会現象—その2

3月になりました。 悲喜こもごもの季節ですが、新しい年度へのよい準備のときとなりますように。さて、前回と同様、樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析 なぜ伝統や文化が求められるのか』(光文社新書、2007年)の第四章「共同性を維持する現代の社会現…

共同性を維持する現代の社会現象—その1

総務省は25日、2010年10月実施の国勢調査の速報値を公表した。朝日新聞は1世帯あたりの平均人数がはじめて2.5人を下回った(約2.46人)ことに注目し、「孤族化」の傾向が表れたと報道した。 朝日新聞が「孤族」というのに対して、NHKは「無縁社会」とい…

お知らせ

事情により、この日記をながらく放置しておりました。状況が少し変わり、また少しずつ書いていこうと思います。気分一新の意味を込めて、ブログのテーマを変更しました。本日は、とりあえずご報告まで。